聖パトリック大聖堂(St. Patrick's Cathedral)

アイルランドで一番大きいこの教会は、「ガリバー旅行記」の作者、ジョナサン・スィフトが1713~1745年の32年間大主教を勤めていました。今では最愛の女性ステラとともに大聖堂の中で眠っています。この場所に最初に教会らしいものが建てられたのは、この周辺にあった聖なる泉の横の木造の礼拝堂だとされています。聖パトリックはこの場所で、キリスト教に改宗する人々に洗礼を行っていたとされています。1192年イングランド人 (アングロ・ノルマン) としては初めてダブリン大主教になったジョン・カミン(John Comyn)によって石造りの大聖堂に建て替えられました。1649年、オリヴァー・クロムウェルが、アイルランド侵略で滞在している間、馬を大聖堂の身廊に入れ馬小屋代わりにしました。その後、19世紀にベンジャミン。リー.ギネスの出資によって大改修がおこなわれた。現在は、アイルランド国教会の管轄であり、公の国家行事が行われる場所となっています。

※聖パトリック (Saint Patrick)とは?
聖パトリックは387年にイギリスのウェールズで生まれたとされています(イングランドという説もあります)。彼がまだ少年だった頃、奴隷としてアイルランドに連れてこられ、豚や羊飼いをしていました。何年か後、夢の中でここから逃げだ出すようにと神の声を聞き、お告げに従い、故郷へと戻り、その後ヨーロッパで神学を学び聖職者となった聖パトリックは、432年ローマ教皇ケレスティヌス1世から布教の命を受け、再びアイルランドを訪れました。この時聖パトリックは夢の中で「われわれをお導きください」というアイリッシュの声を聞いたともされています。聖パトリックのキリスト教の布教は、アイルランドにもともと存在した土着のケルト系の信仰を改宗させるのではなく、キリスト教と土着信仰を融和させる形で布教しました。その際、シャムロックを手に三位一体を説いたため、シャムロックは彼のシンボルとなりました。