マンスター(Munster):アイルランド南部

コークとその周辺

コーク(Cork)
コーク(Cork)はアイルランド南部、マンスター地方にある都市で、ダブリン、ベルファストにつぐアイルランド第3の都市です。人口は約12万人、コークという名前はアイルランド語の"corcach"(湿地)から来ています。リー川という運河が駅の南で2本に分れ、街を挟むように流れています。7世紀に聖フィンバーによって教会を中心に発展した街です。街の北側の高台にあるシャンドン(Shandon)教会の塔頂には、風見鶏ならぬ風見鮭がユニークです。美食の街としても有名なコークは世界中の人を惹き付けます。様々なフェスティバルの開催の地でもあり、ジャズフェスティバルは中でも有名です。
コーク
ブラー二ー城

コーブ(Cobh)
コークの南にある港町コーブ(Cobh)は映画でも話題になったタイタニック号の最終寄港地、クイーンズタウンとして知られています。コーヴの聖コルマン大聖堂のカリヨン(組み鐘)はアイルランドで最大のものです。教会内のバラ窓は聖地エルサレムの方角(東)を向いています。
コーブ コ=ヴ

キンセール(Kinsale)
近郊のキンセールはおもちゃ箱をひっくり返したような可愛らしい街ですが、良港がありシーフードレストランが建ち並びます。近くには有名なオールドヘッドゴルフコースなど数々の美しいゴルフ場もあります。
キンセール

リムリックとその周辺

リムリック(Limerick)
リムリックはアイルランドのマンスター地方のシャノン川のほとりにある都市で、アイルランド第3の都市。9世紀ヴァイキングによって築かれたとされています。1210年にジョン王の城が建設され始め、それから都市へと成長していきました。また、映画『アンジェラの灰』(Angela's Ashes :1999)の舞台もなっています。




ボンラティ城(Bunratty Castle)
リムリックの西にある、四角い箱みたいなこのお城は15世紀半ばに築城され、オブライエン一族の居城でした。現在では、中世の晩餐会を楽しむ事もできます。すぐそばには民芸村(Bunratty Folk Park)が隣接しており、こちらでは、100年前のシャノン川流域の人々の生活を垣間見る事ができます。




アデア(Adare)
リムリックの西南、バスで約20分の所にあるアデアは、カラフルな藁葺き屋根の家が点在するかわいらしい村です。以前アイルランドの「かわいい村コンテスト」で何度も優勝している、正真正銘のかわいい村なのです。
村から少し離れたところにあるお城は、ダンラーヴァン伯爵の住まいだった邸宅で、現在は古城ホテルとなっています。

キラーニーとケリー周遊路

キラーニー(Killarney)
キラーニーはケリー県最大の観光名所で、ダブリンの次にホテルやB&Bが多いところでもあります。キラーニーの鉄道駅の側、バス・ステーションにアウトレットショッピングセンターも隣接しており、ショッピングを楽しむ事もできます。そして街の入り口には馬車もあり、馬車によって国立公園を廻ることもできます。
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キラーニー国立公園(Killarney National Park)
美しい風景が広がるこの国立公園は、アイルランドで最初の国立公園です。国立公園内には、氷河に切り取られたV字型の渓谷、ダンロー渓谷(Gap of Dunloe)や、1843年に建設された、ヴィクトリア様式の邸宅、マックロスハウス(Mackross House) 15世紀後期のノルマン建築の城、ロス城(Ross Castle)などが見られます。そして、ビューポイント『貴婦人の眺め(Lady's view)』からは美しい湖と緑の大地を見渡す事ができます。

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ケリー周遊路(Ring of Kerry)
キラーニーを起点にしてアイベラ半島(Iveragh peninsula)をぐるっと一周するルートはリング・オブ・ケリー(ケリー周遊路)と呼ばれる風光明媚な道です。途中、チャーリー・チャップリンが愛し、毎夏を過ごしたという、ウォーターヴィルという町やレース編みで有名なケンメア(Kenmare)などの小さな町もあります。176kmにもわたるこの周遊路周辺は、山や森、湖の織りなす自然が大変美しく、アイルランドでも有数の人気観光ルートとなっています。

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ディングル半島(Dingle peninsula)

映画『ライアンの娘』(監督:デヴィット・リーン 1970年)のロケ地にもなったこの地は主に漁業と農業を生業とする小さな町でした。現在のディングル・タウンは活気のあふれる港町です。ディングル半島はトラリー(Tralee)から西へ48km、太平洋に向かって突き出しており、美しい砂浜が見られ、青い海がとても美しい場所でもあります。気候も温暖で、夏には海水浴を楽しむ事も出来ます。所々に、初期キリスト教時代の石造りの建物が見えたりと、見所もたくさんあります。

ロック・オブ・キャシェル(Rock of Cashel) 

アイルランドの南部、マンスター地方のキャシェルという小さな町に、堂々と気高く岩山の上に聳え立つお城があります。伝説では、魔王が巨大な石をくわえて空を飛んでいる時、地上で教会を建てようとしていたSt.パトリックを見て、驚いた弾みで落とした石が、ロック・オブ・キャシェルと言われています。このお城は、12~13世紀に建てられた教会の廃墟です。かつて、マンスター王国の王の居所であった場所(370~1101年)でもあります。ここのお城からはおなじみのアイルランドの緑の平原が見渡せます。そして、お城の北側には緑の平原にひっそりとたたずむ廃墟ホア・アビー(Hore Abbey)があります。こちらもキャシェルと同様12~13世紀の建物でアイルランド最後のシトー派修道院跡です。

バレン高原とモハーの断崖

バレン高原(The Burren)
Burren(不毛の地の意)は、カウンティー・クレア北西に位置しています。高いところは標高300mほどで、360km²以上のカルスト(石灰岩)台地が、また東にある低地部分はさらにそれより約200km²ほど広くなっています。クロムウェルはかつて拷問の方法を考えるのに、「バレンには、人をつるす木もなく、溺れさせる水もなく、生き埋めにする土もない・・・」と言って途方に暮れて漏らしたと言われています。しかし、石灰岩の不思議な風景が広がるバレンには、自然の宝庫でもあり、珍しいランや可愛らしいリンドウなども見ることができます。そして、多くの珍しい野生動物が生息し、ヤギやイタチ科のマツテン、美しい蝶々を見る事が出来ます。アイルランドの自然・歴史を満喫できる見どころが多い観光スポットです。そして、バレン高原には数々の遺跡も存在します。代表的なものでは、「巨人のテーブル」と呼ばれるPoulnabrone portal dolmen(プールナブローン・ドルメン)で、紀元前、約3800年~3200年頃とされています。


モハーの断崖(The Cliffs of Moher)
アルランド語では、破滅の崖 (Aillte an Mhothair)を意味するこの土地は、カウンティクレアのドゥーリン村に近いバレン高原、南東端に位置します。大西洋から聳え立つ崖の高さはハグ岬(Hag's Head)で120m、最高地点は8km離れたオブライエン塔(O'Brien's Tower)の真北で214mです。アイルランド中でも壮観な眺望を誇り、晴れた日には海の向こうにアラン諸島を見る事ができます。オブライエン塔は崖全体のおおよそ中間地点に聳える円形の石造の塔で、アイルランド王ブリアン・ボルーの子孫サー・コーネリアス・オブライエンによって1835年に一日数百人に及ぶ観光客のために建てられました。塔の頂上からはアラン諸島とゴールウェイ湾、北に広がるコネマラが眺望できます。